利用者からの投稿
[歩行訓練日記/電車乗車編]
「横浜訓盲院」の歩行訓練士に歩行訓練を受けて早数か月、自宅からバスを使い駅改札口まで何とか一人で行ける様になった。
なので、「同行援護」をしてくれているヘルパーとは駅で待ち合わせと言う事が多くなった。
ここまで少々手間取ったのも、バスターミナルから駅改札口まで続く「点字ブロック」等が何とも、BLINDには中々ハードルが高い設置になっているのでは?と思った。
斜めだったり、クランクになっていたり、ドアを通過すると位置がずれていたり、あげくの果てにゴール寸前の改札口、2メートルぐらい手前で「点字ブロック」が突然終わっていたりする。
何かの「罰ゲーム」?自分には「意地悪」としか思えないが改札口、きっぷ販売機等、一番人が混雑する手前で、「点字ブロック」が切れている事で未だ、緊張感が走る毎日だ。
それとバスターミナルを抜けて、建物に入り駅改札口に向かう通路に設置されている「点字ブロック」は「黄色」では無くて、地味な色で目立たない色だと最近聞いた。
だから?通行している人達、通路に面している商店に並ぶ人達が「点字ブロック」に気が付かないのか?「点字ブロック」の上に並んでいたり、ぶつかったりするのは日常茶飯事だ。
帰りのバス乗り場に行くのも「点字ブロック」が、またもや突然途中で終わっている。
なので、色々な物を目印にして「横断歩道」を渡ってバス乗り場を目指す事に。
無理か?とも思った、ここまでの「サバイバル」を乗り切るのにアドバイス、テクニック等根気よく指導してくれた「歩行訓練士」には感謝しているよ。
地元で「歩行訓練」を受けてみて思ったのは「点字ブロック」って、いったい誰が設計しているのか?知りたくなったのと、それには当事者の「視覚障碍者」が係わっているか?と言った事、誰か知っていたら教えてもらいたいところだよ。
半年前に、「横浜市交通局自動車本部」それと区の「土木事務所」に「点字ブロック」の無い所の設置依頼をしたけど、あれから、どうなったか?全く連絡は無い。
以前にもここで書いたけど、役所の人の言う処「横浜市全体で優先順位を決めて」と言う話だったんで、きっと「優先順位が」低いのかな?我が地元は。
簡単に要望が通るとも思っていないが、あればだいぶ楽な「通学・通所」になるんだがね。
それで、ついに次の段階「電車」に乗る訓練に入りました。
以前、一年ほど入所していた「神奈川県総合リハビリテーションセンター/七沢」でも電車、バス乗車の「歩行訓練」はしたけど、「コロナ」のせいもあるが数回だけだった。
「ここからの訓練は、より一層危険度が増すので」と言われ、基本的な事はもちろんだが駅のホームのベンチに座り、訓練内容の説明を受けてからの訓練開始だった。
「歩行訓練士」のピリピリ感、真剣度が、さらに増してきたのが伝わってきたね。
駅員に繋いでもらって目的の駅に行く方法もあるが、人口減少?経費削減?どちらにせよ、最近駅員が少なくなってきているのは感じていたので、何とか一人で極力行動出来る様にと、チャレンジする事にした。
それと、最近知ったんだけど同行援護をやっている事業所によって、ヘルパーが利用者を迎えに行く「交通費」が事業所持ちか利用者持ちかと色々あると聞いた。
自分に今まで係わったケアマネジャー、ケースワーカー等から「同行援護」の事業所と契約するに当たって、そう言ったアドバイスは受けていないので知る余地も無かった。
自分が現在、契約している同行援護の事業所は、毎月そこそこの交通費の請求金額が来るので、これを減らすのが「モチベーション」の一つになっているのも確かだね。
「歩行訓練士」に「一人乗車はかなりストレスが溜まるかな」と、数か月の訓練で自分の性格?をすっかり読まれた様なお言葉を頂きましたね(苦笑)。
訓練は、駅構内で階段を使う際「手すり」が使えない時もあるので猛暑の中、階段を「手すり」を使わないで上ったり下りたりの反復練習をした。
それと、最寄りの沿線の終点駅に行き、発車するまでの時間を狙ってホームと電車の距離感、電車のドアの位置等を「白杖」で探して乗り込み、そして降りての訓練を永遠に繰り返す。
またもや運が悪い事に自分の使う駅には「ホームドア」が無く「点字ブロック」と同様、若干、訓練の「ハードル」が上がっているそうだ、つくづく運が悪い(苦笑)。
「ホームドア」があれば、かなり最近の訓練もショートカット出来るらしいんだけど、「点字ブロック」同様、遠回りだが猛暑の中、駅ホームを行ったり来たりしながらの訓練をしていましたね。
この文章がHPに載る頃には、おそらく次の訓練に入っているかな?どちらにせよ、早く猛暑は終わって欲しいな。では、また!
THE DAMNED
「WAIT FOR THE BLACKOUT」を聴きながら。
JUN BLIND